地方へ“人生の再出発”を求めて移住したけれど、「やっぱり東京に戻りたい!」と感じている人必見。地方で3年間暮らした私が、価値観の変化をリアルにお届けします

地方移住

地方移住の現実

私が東京に帰りたいと思う理由とは

長野県に3年住んでみて、時々「あっ、やっぱり東京に戻りたいかも」と思う瞬間があります。
それは、「地方の方との価値観や常識の違いを感じた時」です。

同じ日本に住んでるのに、ましてや私の住む地域は都心から電車で2時間ほどの距離。
それでも、かなりの違いを感じることがあります。
そして、これはボディーブローのようにじわりじわりと効いてきます。

この違和感を感じた時、ふと「自分の選択(移住)は正しかったかな?」と考え「東京に戻りたいかも…」と思ってしまいます。
地方独特の価値観や常識は、特に女性の方が違和感を強く感じるかもしれません。

東京は最新の文化・イベント・トレンド情報が常に流れてくる環境。
やはり日本の中では間違いなく最先端だと思います。
都心部の方ではこういったストレスあんまりなかったなあと。

ネット環境が全国ある程度平等にある現代でも、「こんなに違うか〜」というのが、私の正直な感想です。
(私は単身移住しましたが、もしパートナーと二人や家族で移住した場合「この環境で良かったのかな」と今よりも強く悩むかも…と勝手な想像をしたりします。)

当然ですが、全員が全員ではありませんし、基本みなさんあたたかいです!

この記事では、私が「戻りたい」と思った理由を実体験を交えて紹介しています。
「地方移住おすすめ」のような内容ではなく、実体験をもとにしたリアルな視点で、ネガティブな要素を敢えて表面化して書いていますので、あらかじめご了承ください。

地方移住を考えている方の参考になれば幸いです。

地方移住のメリットとデメリット

「田舎で静かにのんびり暮らしたい」と夢見て、実家のある長野県に約30年ぶりにUターン移住した私。

生活費が東京に比べて安く、家賃や飲食、交際費にかかるお金が大幅に抑えられました。
一方、車社会のため車の購入・維持費が発生することや、寒冷地のため電気代など光熱費は当時よりも増加しました。

2LDKのマンション暮らしだった東京での生活と比べ、庭付きの広々とした家での生活は精神的に充実し、物理的にゆとりある暮らしを実現しています。

自然環境も大きな魅力ですね。
日々過ごす時間を大切にしたくて選んだこの地域には、東京のように休日のイベント(公園のグルメフェス、アートイベントなどなど)こそほとんどありませんが、山や川や湖の近くで散歩するだけでも暮らしに彩りを与えてくれます。
3年経過した現在も、私の中でこの自然の魅力は衰えていません。

仕事面では、求人数や専門的な仕事などは多いとは言えず、地域によっては選択肢がかなり限られると思います。
私が移住して仕事を探し始めた際、地域の求人を一覧表示にしても表示される求人数の少なさに愕然としたのを覚えています。
転職も込みの移住を検討されている方は、移住前に検討地域の求人情報をしっかり確認し、スキルやその環境に応じたキャリア計画を立てることも必要になると思います。

※地方移住のメリット・デメリットについて詳しくは、以下の記事も参考にしてください:
👉 【体験談】単身地方移住で人生が変わる!一人ぐらしのメリット・デメリットと後悔しない選び方を解説

地方移住後の生活の変化

地域コミュニティとの関わり

地方に移住して実際に住むとになったとき、最も気になったのが地域の人付き合いでした。
が、3年間生活してイベントや祭りなどには初めてどころか結局一度も参加したことがありません。
私の場合、人付き合いがあまり得意ではなく敢えて関わりを持たないようにしているというのが正直なところです。

とはいえ、生活していく上での最低限のマナー——たとえば「ゴミ出しのルール」や、顔を合わせたときの「あいさつ」——さえ守っていれば、今のところ何かを言われたことはなく、干渉もされません。

ただ、地域によっては草刈りや祭りへの参加が「暗黙の了解」になっていたり、「無言の監視」のような空気感があるという話も多く聞きます。
プライバシーや自分の時間に干渉されたくない人にとっては、住む地域選びがとても重要になります。

ただ、これは表面的に見えるものでもないので、家を選ぶ際は、間取りや立地といった条件だけでなく、周囲の人間関係やその地域の情報も含めて可能な限り調査し検討しましょう。
できれば前もって、実際に住んでいる人のSNS投稿や先輩移住者のブログ記事、役所のWebサイトや関連ページなどを閲覧・利用して、なるべくリアルな声を集めるのがおすすめです。

地方での人との関係は、“距離感”がポイント。
距離感に悩み疲れて、比較的人間関係の淡白な「東京に戻りたい」と思う方は多くいるのではないでしょうか。
しかし地域と深く関わることが苦手でも、私のように暮らしが成立するケースは間違いなくあります。
イベントに積極的に参加しなくても、自分なりのスタンスで心地よい移住生活を送ることは十分に可能です。

仕事環境の違いとその影響

私は以前は都内で働いており仕事に追われる日々。効率や生産性がシビアに問われていました。
現在は移住先の地域の企業に在籍していますが、働き方そのものにも違いを感じています。
仕事のスピード感はとてもゆっくりしていて、成果ももちろん重視されますが、一番は人間関係なのかなと感じます。(人間関係は都内であろうと重要ですが…)

さらに、やはり年功序列が根強く、実力だけでは評価されづらいのかなという面もあります。
以前のような感覚でバリバリ働こうとすると、周りからも浮きますし、何より自身が燃え尽きてしまうと思います。

人の働き方はさまざまなですし、良し悪しをジャッジするつもりもありません。
ただ、この違いも私を「東京に帰りたいかも」と思わせる要因の一つではあります。

東京に戻るためのステップ

帰還計画を立てる

戻ると決めたら、理由や目的をはっきりさせ、想定のスケジュールを明確にしましょう。
今できること、半年後までににやることなど、移住を計画していた時同様、情報をもとに家、仕事、住む場所の”再選定”が必要になります。

しかし、全く知らない土地を検討していた移住とは違い、数年前にしていた生活に戻るだけなので、日々の生活も想像がつくと思います。
移住と比べれば、精神的なハードルは低いのではないでしょうか。

移住先での経験は活かせる?

たとえば、地方の企業で仕事をする中で私が得たスキルは、正直に言えば東京の企業で直接通用するようなものではありません。
とはいえ、私的に気付きや成長を感じることができています。

たとえば、職場での人との関わり方は地方独特なものがあり、簡単にいってしまうとかなり距離感が近いです。住んでいる場所は共有されますし、「昨日〇〇にいたでしょ」のような会話が頻繁に交わされます。休日に同僚ばったり出会すことも頻繁にあります。
東京に住んでいた時には、職場とプライベートは生活圏が完全に分かれており、休日に同僚を見かけることも一度もありませんでした。

でも、こうした地方の環境に入ることで、不思議と個人的に成長を感じています。
「意外とここまで入り込まれても、ある程度好意的に感じるんだ」と思った時はある種新鮮でしたね。

こうした見えにくい成長は「次の挑戦」へのヒントになるに違いありません。
すべての経験が“キャリア”として評価されるとは限りませんが、「自分にしか語れない話」として活かすことはできます。

地方移住を考えるあなたへ

移住前に知っておくべきこと

移住では地域の特性を知ることは非常に重要です。
特性というのは、気候や文化、生活圏の医療や商業施設の有無などもそうですが、私的にはマインド面。
これがもっとも事前に見えづらく、かつ私が東京での生活を省みる要因になっています。
私は生活が不便だなとか、イベントが少なくて退屈だなとか、こういったことは東京に戻りたいという思いには全く繋がっていません。それを理解した上で移住していますから。
このマインド面は、数日滞在した程度ではおそらく見えてこないと思います。
やはり、経験者である先輩移住者との交流ができるのであれば、深くぶっちゃけて話してみることをお勧めします。

私の現在の結論

これまでネガティブな内容となってしまいましたが、「東京に戻りたいかも」という思いに対する、3年経過した現時点での私の答えは、
「移住生活に満足しているので戻らない」
です!

記事の内容のためネガティブな面を表面化して書いているだけで、総じて移住生活には満足しています。移住して良かったと思えています!

ただし、もっと歳をとって体も動かしづらくなってきた時には、便利な都市部に移り住んでもいいかなとも思っています。
日々の移動や買い物、娯楽なども都市部の方が充実していますし、東京はやっぱり生活環境が整っていますから。

「静かにのんびり過ごしたい」と始めた夢の移住生活。
これまでの生活をガラリと変えるので、簡単ではない人生の大きなターニングポイントです。

大変だったけど行動して良かったと、私は思えています!

以上、この記事がどなたかの参考になれば幸いです!

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